埼玉県坂戸市(東武東上線 北坂戸駅 徒歩10分)にある、もりや歯科 院長 森谷良行(もりやよしゆき)です。
何?何?って感じかもしれませんが歯科治療で金属を使用する頻度を減少させていきたいと考えています。完全にゼロにすることは難しいとは思いますがある程度の期間をかけてゼロにしたいと考えています。
なぜ金属を使いたいたくないか?と言えば金属アレルギーの発症をさせたくないこともありますが関連性が解っていない疾患の発症を抑えたいからです。皮膚症状に出やすいようです。もりや歯科も皮膚科と連携をして対応することもあります。掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)という皮膚疾患の原因として、歯の治療に使用している金属や歯周病や根尖病巣と言った炎症が考えられています。
パパッと良くなるような類ではないので、患者さん自身も大変だとは思いますが改善する可能性もありますので一つ一つを丁寧に別な素材へ変更しています。パパッと変化しない理由として体内に取り込まれている金属イオンなどが体外へ排出されるのに時間がかかるからとも言われています。
アレルギー疾患は一度発症すると改善するのが結構大変です。なので発症させないがポイントです。
ここで気になるのが保険適応なの?ってことですよね。金属アレルギーと診断できた時はほぼ全ての治療で金属を使わないで治療をすることができます。ただ、金属アレルギー予備軍とでもいうのでしょうか、ギリギリの人は対象外になります。金属アレルギーが注目されるに至った背景は、装飾品や化粧品の影響で金属アレルギーを発症している人が増えていることです。予備軍を含めると約1000万人いると言われています。
もし、金属アレルギーが気になる方は皮膚科でパッチテストをして下さい。その際に、歯科治療に使用している金属も含めるようにして下さい。なぜなら、金属アレルギーと一言でいても、対象になっている金属はものすごい多数なんです。
保険治療での金属材料は、銀合金と12%金銀パラジウム合金が認可を受けています。この材料は何十年も前から使用されているのですが、今となっては世界中でも歯科治療に使用している国は稀になっていると聞いています。
最後に、私が一番お勧めする金属アレルギーにならない材料はジルコニア製品です。ジルコニアはジルコニウムの酸化物、二酸化ジルコニウムで金属製品ではありません。なので、金属アレルギーは起きません。
あえて他の素材をあげるとすれば、e.maxと呼ばれる製品とハイブリットセラミックス材を使用した製品です。両方とも金属製品ではないため金属アレルギーは起こしません。
他の素材もありますが色の長期安定、汚れがつきづらい、生態親和性が高いのでジルコニアはお勧めです。