埼玉県坂戸市(東武東上線 北坂戸駅 徒歩10分)にある、もりや歯科 院長 森谷良行(もりやよしゆき)です。
「保険の入れ歯をつくったけど全然ダメだから自費の入れ歯をつくる」という方がいらっしゃいますが、結論から言うと、保険の入れ歯で全然満足できない場合は、同じ歯医者で自費の入れ歯をつくってもうまくいきません。
保険の入れ歯である程度満足できる場合
例:保険で作った入れ歯は痛くないし噛める。だけど、プラスチックの分が厚くて違和感が大きい。
こういった「ある程度満足できる」ときは、同じ歯医者で自費の入れ歯をつくることで、改善する可能性は大きいです。この場合も、プラスチック部分を金属に置き換えることで薄くすることができますので、違和感は確実に少なくなります。
保険の入れ歯で全然噛めないし痛みが続く場合
これは絶対に自費にしては駄目なパターンです。
率直に書きますが、治療をしている歯科医師と製作している歯科技工士の技量不足のため調整してもあわないのです。同じ歯医者で自費の入れ歯にしたら合うかと言われれば疑問符です。
保険の入れ歯の見栄えが気になる場合
これは判断が難しいです。なぜかと言えば、見た目をどこまで改善したいのか?という患者さん自身の思いと治療の難易度が一致しないからです。
お口の中の状況によっては難易度は変化します。例えばですが、もともとが受け口(下の歯が上の歯より前に出ていた)ような人は難しいことが多いです。
もりや歯科の入れ歯のつくりかた
ちなみに、もりや歯科では、一つ目の入れ歯をまずは保険で試作品・練習用・リハビリ用として使いながら調整を繰り返して、患者さんが「楽しく美味しく食事ができるかどうか」「日常生活が楽しいか」という事を実感してもらってから、自費にするかどうかを決めるようにしています。
また入れ歯を入れている方のしゃべり方・食べ方などを直接診せてもらいながら微調整をします。その際こちらで用意できるクッキーやおせんべいで分かるときは良いですが、そうでないときは一緒にお食事に行って確認をする事もあります。
もちろん、最初の段階で難易度が高い場合やご希望が厳しめの時はあらかじめ自費をお勧めさせてもらっています。
一食にどのくらいまでならプラスアルファの費用を出せますか?
自費の入れ歯を検討するときどうしても値段が気になると思います。
そのときに、今の食事をしているときの状態から理想の状態になったとしたら、一食当たりどのくらいまで費用を上乗せした価値が生まれますか?という質問をする時があります。
仮に100円だとしても、1日300円、1週間で2,100円、1ヶ月で8,400円、1年間で100,800円です。
一食100円上乗せすることは決して安いわけではありませんが、頑張れば実現できる金額ではないでしょうか。
このように費用のことを考えて貰えるとありがたいです。