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院長ブログ 入れ歯

上は総入れ歯、下は自分の歯がたくさん残っている70代男性。練習(リバビリ)用の入れ歯を使った治療で改善。

更新日:

埼玉県坂戸市(東武東上線 北坂戸駅 徒歩10分)にある、もりや歯科 院長 森谷良行(もりやよしゆき)です。

ある70代男性の患者様のケースです。勉強仲間である歯科医師の先生から「治療をしているが総入れ歯の調子を改善できないので、治療を引き継いで欲しい」ということでご紹介をして頂きました

患者様について

  • 年代・性別:70代男性
  • 初診:2018年
  • ご来院時のお悩み(主訴):上の総入れ歯が外れる、痛い、噛みづらい、しゃべりづらい。上の前歯がなくなってから鼻の下が凹んで老け顔になった。

治療内容・治療期間

治療計画

上は総入れ歯でしたが、下はほぼ全ての歯が残っている状態でした。

実は上は歯が無い、下にはたくさんの歯が残っている(その逆も同じ)のはアンバランスなのです。

例えばですが、右脚は大怪我でギクシャクしている、左脚は全く問題ないとします。歩いたり運動をしたりするのはできるかもしれませんが不都合が多いと思います。同じように、お口の中も不都合が多くでやすい状態です。

今回の原因は、「嚙み合わせ」と「歯周病の進行」と診断をして、治療をすすめていきました。

また見た目については、単純に型取りをして、嚙み合わせをとって、完成という単純な方法では、不満が残りやすいので、練習用入れ歯(治療用入れ歯、リハビリ用入れ歯)を作って、使い方の練習やお口の中の環境を改善しつつ、最終的な入れ歯の形を作り込んでいく方法で治療をしていきました。

治療前と治療後

治療前の様子

【2枚とも初診時の状態、1枚目:入れ歯を外した状態、2枚目:入れ歯を入れている状態】

治療後の様子

【全ての治療が終わった状態】

1年弱の時間はかかりましたが、外れづらくて、食べたいものを食べられる入れ歯にする事ができました。

入れ歯には練習(リハビリ)が必要

より快適に入れ歯を使っていただくには、治療期間にしっかりとかけてリハビリをして使い方の練習をしてもらう必要があります。

例えばですが、事故か病気などで片足を切断した後に義足を使い始めたことを想像して下さい。義歯を使い始めてすぐに飛び跳ねたり、走り回ったりすることはできるでしょうか?おそらく無理ですよね。

だけど、義足している方でも運動を普通以上にできるかもいます。それは練習のたまものだと感じています。練習無くして、どんな入れ歯を手に入れようが使いこなすことは難しいと言えます。

なので、もりや歯科ではリハビリ(練習)しっかりとすることが一番の特効薬だと考えています。

練習ができるように入れ歯を作り込んでいくことが僕の役目です。そして練習をしてもらうのは僕ではなく、患者さん本人です。

二人三脚で治療をすすめていきましょう!!

  • この記事を書いた人

歯学博士 森谷良行

平成8年 日本大学歯学部卒業
平成8年 河野歯科医院にて勤務
平成11年 リバーサイド歯科クリニックにて勤務
平成13年 北坂戸に「もりや歯科」開業

平成8年 歯学学士取得(日大7369号)
平成14年 歯学博士取得(日大第6004号)
平成19年 厚生労働省より臨床研修施設として認定(研修施設番号070255)
平成30年 特許取得(「義歯の製造方法(特許第6454772号)」)

特定非営利活動法人一歯一心会 理事長/日本ヘルスケア歯科学会 オピニオンメンバー/日本歯周病学会 会員/日本補綴歯科学会 会員/中野予防歯科研究会 会員/歯顎矯正研究会 会員

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