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お知らせ 入れ歯 院長ブログ

「義歯の製造方法」で特許を取得しました(特許第6454772号)。

更新日:

埼玉県坂戸市(東武東上線 北坂戸駅 徒歩10分)にある、もりや歯科 院長 森谷良行(もりやよしゆき)です。

「義歯の製造方法(特許第6454772号)」として2018年12月21日に特許を取得しました。特許を取得をしてから1年経過をしてからの告知になりました。一年間かけて仲間とどのように活用をすることが歯科界にとってふさわしいかを話し合い続けていたら、気づいたら月日が経っていたと言う感じです。

入れ歯づくりの特許取得の背景

義歯の製作法は、多種多様あります。どの方法が良いという定義は存在しません。では、義歯(入れ歯)を入れている方が満足をしていただいているか?と問われればそうではないのが現状です。これは我々歯科業界全体で真摯に受け止めることです。

少し脱線をするかもしれませんが、義歯を入れるようなお口の中の状況は十人十色ですが、共通するのは「必ず歯を失っている(先天的あるいは後天的に)状態」だということです。

失った歯を補う治療方法には、義歯・ブリッジ・インプラント(それぞれに適応症があります)などがあり、昨今ではインプラント治療が脚光を浴びることが多いようです。

ただ、それぞれの治療方法に得手不得手(メリット・デメリット)があり、治療を進める歯科医師の得手不得手(得意・不得意)が相まって、治療計画が決まっていると言っても過言ではありません。インプラントが優れていて義歯が劣るというわけでは決してありません。

話を戻しますが、義歯に不満を持っている方がいることは歯科医療の大きな課題であり、超高齢化を迎えた2019年においては早急に改善する必要があることです。

そのために失敗の少ない義歯の製造方法を、多くの歯科医療人と多くの義歯を入れている方に知ってもらうと同時に、正しく義歯制作ができるように特許を取得することを、私の師である銀座深水歯科 深水皓三先生と一緒に行ないました。

※「失敗」と表現すると、医療側のミスと言うふうに捉えてしまうかもしれませんが「患者さんの満足度が低かった」という意味であり決して医療ミスを表言しておりません。

入れ歯づくりの特許の内容

今回の特許内容は、義歯制作工程の全てを網羅するような内容になっています。

制作するための機械や材料あるいは義歯の一部を改善するための方法を特許にしていることは多くみられる中で、全ての工程を含んでいることが特徴であると考えています。

細かいことをここではご紹介しきれませんので、上記の特許番号から内容を検索していただけると幸いです。

特徴その1【お口の中に大きくもなく小さくもない。そして、安定している義歯にする工夫】

入れ歯の型取りは、食べたり・話をしたり動かした状態ではなく、じっと動かない状態を採ります。しかし、義歯は動かした状態で使うため型取りをした時と微妙な差がうまれます。その差を埋める工夫をすることで、自分のお口の中を大きくもなく小さくもない、そして安定している義歯にすることができます。

特徴その2【今の自分にとって最良の噛み合わせの位置を見つけるための工夫】

歯を失うに従い、噛み合わせの位置が変化をしている事があります。この変化を自分自身でも解らないことが多く、また、ズレていることは認識しているが良い位置がどこだか解らないことがあります。つまり、そのような可能性があるときに噛み合わせを採ってもズレているかもしれないということです。特許が認められた手法では、確信を持って正しいと言い切れる噛み合わせの位置を検証することができます。

特徴その3【リハビリ用の入れ歯を作り込むことで最終的な入れ歯の試作品にしていく工夫】

今回の義歯の作り方は二つの義歯を作ることでより良いものになるようになっています。特徴その1・その2を踏まえながら第1の義歯を製作して、使いながらお口の中の状況に合わせ続けていきます。その際に痛みがある場所は取り除いていきますし、お口の中の形と義歯の形が最良の状態になるように修正していきます。

また、噛み合わせの位置も良くなるように作る際に工夫されています。いわゆるお口の中のリハビリをしながら義歯の治療を進めていきます。この義歯を私たちは「リハビリ用義歯(練習用義歯・治療用義歯)」と呼んでおり、これを作り込むことが特許の最大の特徴になります。

完成したリハビリ用義歯は、第2の義歯の設計図が盛り込まれた試作品になっています。第2の義歯をもとに最終的な義歯を製作すれば最良の義歯になることはご理解して頂けるのではないでしょうか。

最後に

前述していますが、義歯の製作方法は多種多様あり、甲乙をつけることはできません。というか、義歯の甲乙をつけるのは私たち歯科医療者側ではなく義歯を入れている本人がすることです。患者さま本人に気に入ってもらえるように今後もさらに改良を加えていく所存です。

  • この記事を書いた人

歯学博士 森谷良行

平成8年 日本大学歯学部卒業
平成8年 河野歯科医院にて勤務
平成11年 リバーサイド歯科クリニックにて勤務
平成13年 北坂戸に「もりや歯科」開業

平成8年 歯学学士取得(日大7369号)
平成14年 歯学博士取得(日大第6004号)
平成19年 厚生労働省より臨床研修施設として認定(研修施設番号070255)
平成30年 特許取得(「義歯の製造方法(特許第6454772号)」)

特定非営利活動法人一歯一心会 理事長/日本ヘルスケア歯科学会 オピニオンメンバー/日本歯周病学会 会員/日本補綴歯科学会 会員/中野予防歯科研究会 会員/歯顎矯正研究会 会員

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