埼玉県坂戸市(東武東上線 北坂戸駅 徒歩10分)にある、もりや歯科 院長 森谷良行(もりやよしゆき)です。
歯を失ったときにカバーする方法は、「インプラント」と「ブリッジ」と「入れ歯」になりますが、どの治療をしたらいいのか迷われると思います。
結論から言うと、「インプラント」と「ブリッジ」と「入れ歯」で、どの治療がいいか悪いかの判断は、すごく難しいと私自身は考えています。
当然、それぞれの治療にメリット・デメリットがあるからです。
それぞれの治療の詳細については、インプラントのページをご覧ください。
どの治療を選ぶかに役立つ「3つ」のポイント
ただそれぞれにメリット・デメリットがある中で、選ぶ基準として大事なのは、「入れ歯の取り外しが嫌だ」「歯を削るのは嫌だ」「外科処置は嫌だ(できない)」という、3点だと思っています
シンプルに「取り外しが嫌」な場合は、ブリッジとインプラントが選択肢になります。「歯を削るのが嫌」な場合は、ブリッジができませんので、入れ歯かインプラントに。「外科手術が嫌、あるいは全身疾患(糖尿病など)で手術ができない」となると、ブリッジが入れ歯が選択肢になります。
後戻りができない治療は後回しに
どのデメリットも大した差ではない場合は、後戻りができない治療を後回しにすることをお勧めしています。
たとえば、「インプラント」は外科手術になるので、後戻りが一番難しいです。
次に後戻りが難しいのは「ブリッジ」です。歯を支えるために両側の歯を削る必要があり、削ってしまうと元に戻せないからです。
となると、一番最初に検討するのは「入れ歯」になります。まずは入れ歯を試してみて、どうしても嫌であれば、ブリッジやインプラントを検討するのがお勧めです。
歯医者には、各治療に得意不得意があるのでご注意ください
3つの治療について、すべての歯医者がすべての治療を得意にしているわけではないので、その点はご注意ください。
実際にあった相談のケース1「入れ歯治療をしてもらったけど、調子が思ったほど良くないのでインプラント治療をすすめられたので迷っている」
インプラント治療を頻度高く行っている先生方の中には入れ歯治療が下手な方もいます。と言うか、ほとんどのケースでは下手です。
僕自身はインプラント治療をある程度は行う技術と知識はあります。ありますが、インプラント治療を自分で行うことはやめました。
そのかわり、もりや歯科でインプラント治療を行う時は、歯科大学病院でインプラント治療を主に行なっているスペシャリストの先生にもりや歯科に来て頂いて直接治療をしてもらっています。
実際にあった相談のケース2「治療の選択肢があまりなく、歯を削って治すブリッジ治療をすすめられた」
歯科治療の大半は、一度治療を始めると元通りにはできないことが多いです。歯を削れば、削った分は元には戻せません。人工物を歯と似たような色と形にすることは出来ても歯と同じ成分に治す技術は現在の歯科医療にはありません。
実際にあった相談のケース3「すぐに歯を抜く話をして、インプラントの話になる」
歯を抜く原因はいくつもありますが、大半が虫歯と歯周病です。
ここでよく考えて欲しいのは、世界中の歯科医師とは言いませんが、日本中の歯科医師が歯を抜く基準を統一できていると思っていませんか?言葉では出来ていても現実は全く異なります。
歯医者はよく「治療の限界」「もう残すことができない」と言いますが、それは「(私の治療技術と今までの治療経験、そして知識では)治療の限界で残すことができない」と言うことです。
もちろんすべての事例ではありませんが、A先生には無理でもB先生には残せるかもしれない、というケースも多々あるということです。
上記を踏まえて、あせらずにゆっくりと時間をかけて考えることの方が良いのではないでしょうか。