埼玉県坂戸市(東武東上線 北坂戸駅 徒歩10分)にある、もりや歯科 院長 森谷良行(もりやよしゆき)です。
入れ歯をつけることで、よくある顔つき(見た目)の悩み
入れ歯をつけることで、「見た目が変わった」というお悩みを聞くことがよくあります。身内や友人知人から指摘されると、さらに気になりますよね。
具体的には以下のようなお悩みです。
- 顔つきが老けた
- 顔つきが変
- 病んだ顔つき
- 前歯が出っ歯になった
- 前歯の歯が大きい
- 前歯の色が黄色い
- 唇が閉じづらい
- ほうれい線が深くなった
- 唇が薄くなった(小さくなった、変な形になった)
- 顔つきが左右で違いすぎる
▼▼歯を失って顔つきが老けてしまった例
出典:患者さんの心をつかむ総義歯臨床「できない」が「できる!」に変わるスキルアップのコツ、監修:森谷良彦・深水皓三、著者:森谷良行、2017年11月20日第1版第1刷発行、出版社:インターアクション株式会社
顔つき(見た目)が変わってしまう理由
顔つきが変わってしまうのには理由があります。簡単に言えば、前後左右の噛み合わせの位置関係と上と下の土手の形によって大きく影響を受けています。
噛み合わせの位置が低くなっている
目から鼻の下までの距離と、鼻の下から顎の下までの距離を比べて、同じぐらいの距離になっていることが標準ですが、鼻の下から顎の下までの距離が短くなっていると老け顔に見えます。
出典:患者さんの心をつかむ総義歯臨床「できない」が「できる!」に変わるスキルアップのコツ、監修:森谷良彦・深水皓三、著者:森谷良行、2017年11月20日第1版第1刷発行、出版社:インターアクション株式会社
上唇が凹んでしまう
また、入れ歯の土手と呼ばれる土台の形に影響されて、上唇が凹んでしまうとさらに老け顔になります。
筋肉が衰えてハリがなくなる
これは、入れ歯が原因とした見た目の変化ではありませんが、歯がなくなったことで筋肉が衰えてしまい、ハリがなくなってしまうこともよくあります。
入れ歯でその筋肉の機能を回復させてあげることで、本来のハリを取り戻すことができます。
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なんでも噛めるのは当たり前。入れ歯でお顔の筋肉を鍛えることで、見た目も若返ります。
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逆に言えば、入れ歯で見た目を改善できる
このような理由で、入れ歯をつけることで老け顔になってしまうことがありますが、逆に言えば、入れ歯をつかって見た目を元気に若返させることもできます。
出典:患者さんの心をつかむ総義歯臨床「できない」が「できる!」に変わるスキルアップのコツ、監修:森谷良彦・深水皓三、著者:森谷良行、2017年11月20日第1版第1刷発行、出版社:インターアクション株式会社
上記の写真は、左側が当医院にはじめてきたときのもの、右側が上下総入れ歯を入れて一年後の顔写真です。口もですが目の大きさも変わっているのが分かって貰えるでしょうか。
もちろん、改善することが出来るかを100%保証することは出来ませんが、少なくとも現状よりは、よい状態にすることは可能だと思っています。
保険治療では難しいことも
ただ上記のような治療を、すべて保険治療で行うことはほぼ不可能です。手前味噌になりますが、国が保険治療で指定している金額で賄えるような治療内容ではありません。
また、治療の難易度が高くなればなるほど、入れ歯づくりの質が問われます。
質に影響していることは、(1)診療室での(歯科医師の)質の向上(通常の治療のレベルアップ)と(2)入れ歯の精製=歯科技工士の質の向上(人工の歯を並べる位置関係とプラスチックの精製精度など)の、2つの質を高める必要があると考えています。
日本国内に歯科技工士の就業者数は年々減少傾向です。特に入れ歯をつくっている歯科技工士は激減中です。もりや歯科では、よきパートナーである歯科技工士に恵まれていますので良いですが、パートナーとのタッグが最重要だと考えています。
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