埼玉県坂戸市(東武東上線 北坂戸駅 徒歩10分)にある、もりや歯科 院長 森谷良行(もりやよしゆき)です。
酷な宣言とは思いますが、40歳になる前に虫歯や歯周病で1本でも歯を失っている方は、50歳になる前にさらに数本の歯を失うリスクが高いです。どれくらい高いかは状況によって違いますが、1本も失っていない方と比べて最大で10倍以上の確率です(当院比)。
40代女性
上の写真は、40代女性の正面からの写真です。残っている歯の全てが虫歯になっています。失った原因は定かではありませんが恐らく虫歯で失っていると思います。
40代男性
上の写真は、40代男性の正面から見た写真です。ムシ歯と歯周病が進行しています。歯の治療にトラウマがあり、治療自体が嫌になってしまった結果としてこのような状態になってしまいました。
この患者さまの治療の詳細は下記記事にまとめています。よろしければご覧ください。
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40代男性
40代男性の正面から見た写真です。歯周病で歯がグラグラになって抜いていたら噛みづらくなった患者さんです。歯周病が進行した本当の原因を見付けることは難しいとは思いますが、原因として(1)喫煙していること、(2)歯周病菌への抵抗力が弱いこと、(3)歯周病治療を適切に行わなかったことが考えられます。
50代女性
50代女性の正面から見た写真です。頑張って治療はしているのですが治療した歯が虫歯になって駄目になっています。
40代で歯を失った方に共通していること
5つの写真を見てもらいましたが、この全てに共通しているのは、最初からこのような状態だったわけではなく、何も問題がなかった時期が必ずあると言うことです。恐らく20代中盤ぐらいまでに適切な治療と対策をしていれば、このような状態にならなかったのではと思っています。
今回の症例は極端かもしれませんが、「1本ぐらい歯を失っても大丈夫でしょ」とは思わないで下さい。たった1本からドンドン歯を失ってしまうことがあります。自分の指が1本病気で失っても同じように思いますか?恐らく思いませんよね。同じぐらい歯も大事に考えて下さい。
歯をこれ以上失わないために
最後になりましたが、対策はする事が出来ます。早ければ早いほど効果も高まりますし可能性も高まります。
虫歯も歯周病も本来は希な病気と言われています。自分の身に起きていることにはある程度の理由があります。その理由をできるだけ解明して対策を講じることができれば問題は小さくなります。
虫歯と歯周病だけがお口の中の病気ではありませんが、この二つの病気への対策をしっかりと行っていることが歯を失うリスクを大幅に軽減させることができます。虫歯と歯周病の原因や治療法を十分に分かっている歯科医院で、継続的な定期健診(メンテナンス)をすることをオススメします。
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