埼玉県坂戸市(東武東上線 北坂戸駅 徒歩10分)にある、もりや歯科 院長 森谷良行(もりやよしゆき)です。
私自身は残念だと思っていますが、現在の歯科治療で「矯正検査をすることが余分なことをしている」「余分にお金を請求している」といった風潮になっていることもあります。
患者さんにとってみたら煩わしい検査をしないしお金もかからないとメリットがあるように感じるかもしれませんが、デメリットは、スタート地点(現状)が正確に分からないことです。
脳手術をするのに検査をしていないのにお願いできますか?お願いできる人の方が圧倒的に少ないと思います。
余談になりますが、矯正検査をしないで矯正治療を始めてトラブルになった際に訴訟問題に発展した際は、ほぼ患者さん側の勝訴です。
過去の裁判が証明しています。言い方は悪いですが、検査をしていない所で治療している方は訴えたらほぼほぼ勝ちです。
もちろん当医院は、裁判対策のために検査をしているわけではありません。一番は患者さんの状態を詳しく知りたいから検査をしたいのです。
「ワイヤー矯正(従来タイプ、固定式)」と「マウスピース矯正(取り外しタイプ)」どちらの矯正でも、検査をしないで矯正治療をしていること自体が私は信じられません。
もりや歯科の検査内容
1、顔写真
2、口腔内写真
3、レントゲン写真
4、平行模型
5、デジタルスキャン
6、カリエスリスク検査(虫歯のなりやすさの判定)
当医院はBML社の検査キット採用しています。
詳しくはhttp://www.bml.co.jp/business/related/dentallabo/information/inspects02.htmlを参照してください(かなりマニアックな内容です)
上記内容をを総合的に分析をして治療方法を決定しています。
費用について
検査が無料の歯科医院もありますが、もりや歯科では検査費用として30,000円+税をいただいています。
ぶっちゃけですが、私自身が分析をして治療計画を考えるのに一人当たり約2時間かかります。
また、平行模型作成費、カリエスリスク検査費、インビザライン治療計画費は外部へ支払っています。この支払いでいただいている費用の大半を使い切っています。この事実を理解してもらえると嬉しいです。
ちなみに費用は無料でも、実際は検査費用を矯正治療費の中に含めている場合もあるかもしれません。当医院は明瞭な費用設定をしたいと思い、検査費、材料購入費、加工費、現場での調整費、リテーナー費を区別して考えたいと思い検査費を30,000円+税としています。
もし経過観察になっても無駄ではありません
最後に、検査をした結果として今の年齢とお口の中の状況を踏まえて経過観察(すぐに治療をはじめない)をすることもあります。
「そんなのは診たら分かるから検査をすること自体に意味がない」と言う歯科医師もいますが、私自身はそう思っていません。私たちの歯を含む頭の成長はある一定の法則があります。
特に歯列不正が見られる人は時間軸で資料があることで、今後の矯正に役立つことが多くあります。つまり、検査をすること自体に無駄なことはありません。2回目以降の検査をするときは5,000円+税で行っています。
検査をしている歯科医院を見分ける方法
最後に歯科医院で、矯正前に検査をしているか?検査をしていないか?を判断する方法として簡単な質問があります。
「セファロレントゲン撮影あるいは全頭蓋CT撮影(頭蓋骨を全て撮影することができるCT撮影)ができますか?」と聞くことです。そもそも論としてレントゲン撮影をするための機材を持っていない歯科医院もありますので。