埼玉県坂戸市(東武東上線 北坂戸駅 徒歩10分)にある、もりや歯科 院長 森谷良行(もりやよしゆき)です。
インビザライン矯正治療計画
64ステージ(約1年9ヶ月間)
1日20時間以上装着していただく前提で、1ステージは10日間。
費用
・治療費:528,000円
・調整料:5,500円×回数
・リテーナー:55,000円
年齢・性別
20代・男性
被せ物による出っ歯の矯正について
この患者さんは前の出っ張り具合、いわゆる出っ歯を気にしていました。
上の前歯4本は被せ物治療をして出っ歯を改善したけど、思ったほど改善できなかったので矯正治療で根本解決をしたいと、もりや歯科に相談にいらした方です。
出っ歯を被せ物で治したいと思っている方にはじっくりと考えて欲しい事があります。
「出っ歯を被せ物で治しても限界があり、治療後数年経つと気になる事が多くある」と言うことを知っていてほしいです。
もりや歯科ではこの手の相談が多数あります。被せ物で治すメリットは、治療期間が早いことです。
早いことは患者さんにとってもメリットになりやすいのですが、そんなときほど一歩立ち止まって考えて下さい。
本人の感想
インビザライン治療を始めて、1年以上が経過しました。
マウスピースも43枚になり、かなり順調に進んでいて目に見えるほど改善されて綺麗になってきました。
下の歯はもうかなり完成して、上の歯も奥歯はほとんど完成に近い状態でしたが、今回の通院では先生と相談し治療計画を変更することになりました。
理由としては昔、私が通っていた他の歯医者さんで噛み合わせ調整の為に歯に被せ物をしました。それを剥がし通常の状態で噛み合わせを良くする為に先生が再度、計画を練り直してくれました。
より良い完成のために計画を提案して頂いて本当にありがたいです。次回に新しい計画のマウスピースが届くのでアタッチメントを付け直してもらう予定です。
治療計画として新しいマウスピースで噛み合わせを改善してから前歯の並びを綺麗にするという手順になりました。少しずつ変化して綺麗になっているので今後も楽しみです。
担当医師よりのコメント
イラストを観て左側が当初の治療計画での現在の予想。右側が今現在の状態。微妙なずれが生じたことと患者さんの感想に書いてありましたが、以前行っている治療によって噛み合わせのズレがでてきているの補正するために治療計画の見直しをしました。
この補正をする発想は、治療計画を考えている歯科医師によって違います。その違いは経験や考え方や知識によって起きます。今考えられていることも数年後にはまったく違うことになることもあります。知識は一度身につけたらお終いではなく、絶え間なくアップデートする必要があります。
余談になりますが、先日アメリカ矯正学会の40年以上にもわたり関わり続けている先生の講演を聴きました。1800年代からの変化を追っていくと現在のように材料や加工機がないためにたくさんの工夫をしています。その工夫が素晴らしい!!今も活用できそうなことが盛り沢山です。
何にしろ知識のアップデートは大事です。知ったことを患者さんにフィードバックするのが僕の役目です。
このケースも中盤をすぎているので後半戦です。より良く奥歯で嚙める位置にして、目標である前歯をしっかりと改善します。
治療の経過状況
1:治療の相談
2:治療開始
3:治療前半
当記事